「クマ」は原因に合わせたお手入れで予防する

「疲れているね」といわれるのがいやで、目の下の「クマ」を気にしている人はとても多いようです。クマを理解するために、目とそのまわりの構造を知っておきましょう。

眼球のまわりは、クッションの役割をするための、やわらかい脂肪で覆われています。それをまぶたが支えているわけですが、まぶたの皮膚はとても薄く、人体ではもっとも薄い部分です。加えて皮脂腺が少ないため乾燥しやすく、神経も敏感なところです。

まばたきなどで絶えず動くため、血行はよいのですが、ちょっとぶつけただけでも真っ青になるのはご存じのとおりです。もう一点、まぶたの特徴として、生理的色素沈着をおこしやすい、ということが挙げられます。

もともとメラノサイトの活動が盛んなため、こすったりしているとすぐに黒くなります。このように、まぶたの皮膚は、あきらかに顔のほかの部分の皮膚とは異なる構造を持っています。

たとえば頬は、まぶたと違って皮膚が厚く、皮下脂肪も多い部分です。そのため、下まぶたと頬の間にどうしても境界線がついてしまい、それがクマ(黒グマ) と呼ばれるのです。年とともにまぶたの皮膚は、より薄くなっていきますから、誰でも多少はクマが出やすくなります。たとえば黒ゴマは、70歳くらいになればほぼ誰にでも見られます。

ただし、クマについては、目立つ、目立たないにかなりの個人差があるのも事実です。これは、顔のもともとの構造によるもので、たとえば欧米人のように彫りの深い骨格の人は、目と頬の間に段差ができやすいため、若いころからクマが目立ちます。